2020年中間報告 – コロナ禍での店の存続について

いつもMontecito及びMystiqueをご利用いただきありがとうございます。店長の高松です。写真はご存知の通り、当店のアイドル卑弥呼です。

今回はお盆ということでまともな連休をいただきましたので、久しぶりにお店の経営の話をすることにしました。元旦に「席料およびライセンスシステム改定のお知らせ、2019年の推移と2020年の展望」という記事を出しまして大きな反響をいただきましたが、その内容も踏まえて、皆様に伝えたいことをまとめます。

売上と客数の推移

まずは2019年1月から2020年8月13日までの売上と客数の推移をご覧ください。具体的な数字は明記できませんが、青い棒が売上、オレンジ色の折れ線が客数の推移です。“私の人件費を無視した赤字ラインの目安”をグラフに追加しました。

売上と客数の推移

店をオープンしたのが2018年12月7日。オープン月は無料サービス等行ったので売上は参考にできないためグラフから除外しました。感覚的には、赤い線よりはみ出た棒グラフの部分が営業利益で、そこから私の取り分や店の貯蓄等が捻出されると思ってください(実際には黒字分に法人税が課せられるので…もっと少なくなります…え?しかも店(法人)とは別に私の給与(報酬)にも所得税が課せられるので本当に税金税金税金税金税金コノヤロウ!で泣きそう)。

何となくわかると思いますが、まじで「コロナさえなければ…」です(笑)

幸いにも、国・県・市からの給付金が合計250万円ありました。それを含めると、なんと…店のオープン時と現在の銀行残高がほぼ一緒です(笑)

実際のところ営業自粛中は家賃固定費とツイキャスによるライブ配信に関わる人件費ぐらいだったので、250万円をもらったら営業自粛中の収支は黒字になりました。もっとも、それ以前に置き看板やボトル棚の設置、新しい衣装の作成、窓ガラスシートのリニューアルなどで150万円くらいかかっていたので、店のオープンからの通しで見るとプラスマイナス0という感じになったのです。コロナがなければトータルで黒字だったのか赤字だったのか分かりません(たぶん現時点でのトータル収支は赤字だったと予想しています)。

なお、当初の課題であった「客数(客席稼働率)に対して営業利益が低い」問題は少しずつ改善されてきました。それはオリジナルカクテルやチェキを頼むお客様が増えてきたこと、そして何よりキャストドリンクを頼んでいただけるお客様も増えてきたことがあります。当店の楽しみ方は人それぞれ、ルール・システム内で自由に楽しんでいただければそれだけで嬉しいのですが、ご好意でキャストと乾杯していただけることはキャスト自身が喜ぶのはもちろん店の売上にもつながるので大変ありがたいです。

営業再開後の動向

まずは、このコロナ情勢においてご来店していただけるお客様全てに感謝をいたします。先のグラフにもあるように、営業自粛期間(2020年4月8日~6月1日)を終えた後にも沢山の方にご来店いただき、売上だけ見れば2020年7月は過去最高となりました。ご来店時の手指消毒、マスク着用等のご協力においても重ねてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。

さて、営業自粛期間はご存知の通り、ツイキャスによるライブ配信と限定的なお弁当販売のみで営業しておりました。結果的には、これらの活動が今に結びついたと思います。特にツイキャスによるライブ配信では、新しいお客様との出会いが多く、営業再開後の賑わいもその賜物だと思います。
※現在ツイキャスによるライブ配信は不定期で行っています。

ツイキャス配信
ツイキャス配信の様子
ツイキャス配信の様子
ツイキャス配信の様子

2020年4月~5月の営業自粛期間中に始めたツイキャス配信を不定期で行っています。配信予定は決まり次第公式Twitterまたは下記ツイキャス配信ページにてお知らせします。
>>ツイキャス配信ページ
>>ライブ履歴(録画動画)

ただ、7月以降コロナ感染者が増加の一途をたどっており、最近は神奈川県においても新規感染者数100人を超える日が増えてきました。正直、営業したくないです(笑)ただ政府は緊急事態宣言はもう出さない方針だし、個人的に自粛しても補償はないし、何より従業員の生活もかかっているので、可能な限りの感染防止対策を行って営業を続けている次第です。

7月以降は火曜日と水曜日の売り上げ低下が顕著になりました。火曜日と水曜日の赤字分を週末で補填している状態です。去年の今頃はむしろ火曜日と水曜日が一番忙しかったイメージがあるので驚いてはいますが、世間一般の飲食店と同じように週末が込み合うという点においては正常なのでしょうか?それはさておき、先のグラフの8月の売上を見てある程度予測できるのですが、8月はトータルで見ても赤字ラインをギリギリ超えるくらい、先月比でいうと売上3割減になりそうです。

しかし私はこの状況を「ありがたい」としか考えていません。近隣、特に当店がある通りでも撤退する飲食店が目立っています。営業しているお店も売上低下に悩んでいるお店ばかりです。そんな中でも赤字になっていないだけでもありがたい!本当に!!!!

現状の策としては、火曜日と水曜日にいらっしゃるお客様を増やすことです。週末は満席になる時間帯が多く、ご来店をお断りせざるを得ない状況が多々あります。うま~く来店日時が分散されればよいのですが、人の流れは似たようなものになるのですね( ノД`)火水は何かお得なキャンペーンでもしようかしら?要検討です。

「2020年の展望」

冒頭に紹介した記事に書いた「2020年の展望」、お客様からはどう見えますか?

2020年の展望

2020年は、Montecitoのブランディング強化を目指します。具体的には、Montecitoは「上品なお店」「安心して飲める」「キャスト(メイド)のレベルが高い」というイメージを強くすることです。そして、「値段以上の価値がある」と思っていただけたら嬉しいです。

今、コロナ禍でも店が存続できているのは、ある程度ブランディング強化が進んでいる証拠だと思います。ちなみにこの記事を書いた段階(2020年1月1日)での「安心して飲める」というのは、“初めての方でも常連さんでもいつでも高品質なサービスを受けられる”という意味ですので、感染症対策に関わる「安心・安全」とは異なります。しかし今後は“withコロナ”“afterコロナ”を踏まえて「安心して飲める」店づくりを目指すことが重要だと考えています。

Mystique独立に向けて

さて、私が今最も楽しみにしているのは男装カフェバーMystiqueの独立です(/・ω・)/

Montecitoの時も「自分が行きたい理想のお店」として開きましたが、Mystiqueに関しても同じです。ただMystiqueはどちらかと言うと一般的なバーに近い存在になると思います。

なぜそうするかというと、自分が仕事終わりに「ちょっと飲みに行くか~」という時に、どこのお店に行くか悩むんですよね。「あそこはご飯うまいけど閉まるの早い」、「あそこは安いけど客層がなぁ…」、「あそこは遠い!」、「あそこは雰囲気良いんだけど、コスパがねぇ‥」、「このコロナ情勢で隣の席との間隔近すぎでは?」とか。あくまで個人的な価値観で評価しているのですが、今は本当に“私が”“仕事終わりに”「ここに飲みに行こう!」っていうお店がないんですよ。

そういう意味で、Montecitoがガールズバー的な意味での理想(夢の国)であるならば、Mystiqueは一般的なバーでの理想に近い形にしたいと考えています。「夢の国」に対して…「1日を終える店」ですかね?(笑)

開店資金の用意も含めて、どこに出店するかも全く決まっていませんが、楽しみに続報をお待ちください。なお、Montecitoはもちろん現在稼働中のMystiqueをご愛顧いただければそれだけ店舗独立の夢実現が早まりますので、引き続きよろしくお願いします!