Montecitoとメイドの存在意義

皆さん、おはようございます。Montecito店長の高松です。「もう深酒しないぞ！」と誓っても数日後には同じ過ちを繰り返す日々を送っています。今日もそんな感じで深夜までバーを練り歩きまして、疲れて家でぐっすり眠っていたはずが、予定起床時間より早くハッと目が覚めてしまいましたので、久しぶりに個人的な考えをまとめたいと思います。

（写真はかなり初期のものです。本文とは特に関係ありません（笑））

なぜ自分でお店を出したのか

私は元々、藤沢や横浜で色々なガールズバーを巡って飲み歩いていた人間です。普通（？）の人でした。私は仕事柄、人と接する時間が極端に少なかった（在宅ワークだった）ので、ガールズバーはとても新鮮で、毎日のように通っていました。「ああ、こんな自分でも楽しい時間を過ごせる場所があったのか」と、モノクロ人生がカラフルになった瞬間でした。

最初は友達と行っていましたが、いつの間にか一人で色々なお店に行きました。たまに素人の友達（笑）をこちらの道に引きずり込もうと連れまわしたこともあります。だって、楽しいものは皆にも知ってほしいじゃないですか！

そうしてガールズバーに通い続けて1年以上経ったある日、馴染みのお店のママが独立して自分でお店を出すことを聞きました。「自分で、お店を、出す」。まさにリピートアフターミーです。「自分も、お店を、出したい！」とすぐに決めました（笑）

すぐに決めた背景には、楽しいものを楽しいものだと多くの人に知ってもらいたいという気持ちがあったからです。ガールズバーというと世間的には「夜のお店」として見られていますが（実際そうなんですが）、健全に運営されているお店であれば、誰でも（女性客でも）楽しめるエンターテインメントだと思うんですよ。もっとも、お店によってシステムや特色が異なるので、好き嫌いは出てきます。たくさん通っていると、良いことも悪いことも見えてきました。だから私は、自分がお客さんだったら好きになる理想的なお店を作ってみたい、そして色々な人に体験してほしい！という考えに至ったのです。

なぜコンセプトがメイドなのか

ガールズバーと言っても色々なお店があります。コンセプトが様々であることはもちろん、キャストと連絡先交換して同伴できたり、それこそ普通に遊びに行けたりするお店もあります。多くの男性にとってガールズバーに行くなら、連絡先交換して親密になりたいと思いますよね。

ただ私は最終的にLOFT101という、連絡先交換なし・指名なし・60分交代なしのお店にたどり着きました。LOFT101の魅力は、バニーガール…と言うのはもちろんありますが！！！！何よりも、お客さんがその時間を最大限に楽しめる空間であることです。ただ一緒に楽しくお酒を飲む、これを突き詰めたお店です。1時間だけでも行こうかな、と思えるんですよ。その1時間が楽しいんだもん、それで結果的に延長三昧（涙）。そして明日も行っちゃうよね～（爆）。

それで、自分が思う理想的なお店では何をコンセプトにしたらいいかなって考えた時に、まず、ディ○ニーが浮かんだんですよ（笑）だって、あれこそ「また行きたい」の最たるものですよね。ああ確かに、私がガールズバーに求めていたものって、もしかしたら「夢の国」なんだろうなって。さすがにディ○ニーは真似できないから、連絡先交換なし・指名なしというのが前提ならば、業界的にそういうルールが浸透しているメイドが適切でしょうね、ってなりました。

メイドはお給仕するもの

Twitterで色々とみていると「おきゅおわ」とか書いているメイドいて、なにいってんだこいつと思っていましたが、お給仕終わったよってことなんですよね（笑）そういうレベルでした。

それで冷静に、お給仕って何だろうって、考えたんですよ。本来のメイドってほとんどは屋敷に住み込みで働いていて、主人（雇い主）の身の回りの世話（掃除、洗濯、炊事、子育て、その他雑務）をこなしていたんですよね。主人が快適な生活を送れるように一生懸命に働いていたと想像できます。それがお酒を飲む場あるならば、主人が飲みたいお酒や食べたいものを用意して、グラスが空けばお酒を注いでいたかもしれません。実際にはあり得なかったでしょうけど、もしメイドも席に座り、食事を共にしていたら、また別の形で主人を楽しませることもできたでしょう。私の中では、それだ！ってなりました。

私の中で、メイドをコンセプトにしたガールズバー、いわゆるメイドカフェバーでいうお給仕とは、お客さんが快適に楽しくお酒を飲み、ご飯を食べるような環境を作ることなのです。メイドの仕事（給仕）はそこにあるので、おしぼりを出したり、グラスが空いたら次のドリンクを伺ったり、食べ終わった食器はすぐに片付けたりすることは基本的な業務になります。そして、給仕を通したコミュニケーションでお客さんに楽しい時間を過ごしていただくことも重要な仕事の一つです。もしかしたら合間合間にメイドが席を立つことを煩わしいと思う人もいるかもしれませんが、そこは統一された基本的な業務の一環なのでご了承ください。

たまに「萌えとか言わないんだー」っていうお客さんいますが、上記のとおり、私の理想のメイド像はきちんとした仕事（給仕）ができる人なので、萌えとは一切関係ありません。

メイドは一人の人間、そしてメイド

メイドもお客さんも同じ人間です。だから当然、特別な感情を抱いてしまうことはあるでしょう。ただ先にも書いた通り、連絡先交換なし・指名なしという前提で、メイド全員がお客さんにその時間を最大限に楽しんでもらえる努力をし、「また行きたい」と思ってもらえる「夢の国」を目指しています。

そこでしか体験できないことがあるから、「また行きたい」と思います。仮にメイドとお客さんが連絡先交換をしてプライベートでの繋がりを持った時点で、そのメイドは（魔法が解けてしまい！）もはや普通の人になってしまいますから、お店の目指すもの、存在意義そのものが崩壊します。だから、お店のルールとしてメイドの個人情報を探る言動（連絡先を渡す行為も同様）を禁止しています。

別の言い方をすると、メイドとプライベートで繋がりたい、個人的なお付き合いをしたいという言動は、少なくとも、見せないでください。心の中にある分には構いませんが、それを言動に出すということは、メイドをクビにして、Montecitoを崩壊させようとすることと同義です。

メイドも一人の人間です。学生であれ、フリーであれ、いずれは卒業します。ただそれまでは、メイドはあくまでメイドです。