指名制はキャストのモチベーション維持になるのか？

この写真は「モチベーション」「やる気」を表していますが、ベッキーに似ているなと思いました。そんなベッキーの誕生日（1984年3月6日）と一日違いで生まれたMontecito店長の高松です。

先日書いた「藤沢のガールズバーで指名制がある店とない店の違い」の中で堂々と「Montecitoでは指名制はありません」と宣言しましたが、早くもその信念が崩れそうです。なぜなら、知り合いのラウンジに遊びに行った際に、そこで働いている女の子に「やっぱり指名があるとモチベーション上がります」と言われたからです。

指名制とモチベーションの関係

個人的にはキャバクラやラウンジじゃない、ガールズバーなんだから指名制は入れないと決めていました。しかし、指名制があるほうがお店で働くキャストのモチベーションが上がるというのであれば、再度検討が必要です。実際にMontecitoで指名制（もしくはそれに近いシステム）を作るかどうかは別として、指名制とモチベーションに関して整理します。

ざっくりとしたパターン化なのですが、大方こんな感じでモチベーションが変化すると思います。

「可愛い子だけ集まるのが理想」だと思いますか？確かに理想ではありますが、可愛い子だけ集めるのは不可能です。実際のガールズバーやキャバクラでは可愛い子だけで構成するのではなく、少数の可愛い子に指名を集中させつつ、普通の子もたまに指名が入るぐらいの方が均衡が保たれます。その理由を説明していきましょう。

実は指名を取れない子の方が重要

パターン化したように、指名制を作れば指名が入らない子はモチベーションが下がる可能性があります。しかし、指名制があるお店では、むしろ指名が取れない子のほうが割合的に多いので、彼女たちの存在が非常に重要になります。

「指名取れない子は削っていったら？」と安易に考えてしまいますが、指名を取れる子だけ残していたら、女の子が足りなくなり結果としてお客さんがお店に入れなくなってしまいます。それに、指名がかぶった時にヘルプで入る子がいないと女の子が回りません。つまり、指名を取れない子も貴重な人材で、いてくれないとガールズバーは（もちろんキャバクラなども）お店として成立しないのです。

プロ野球の世界を例に出すと、野球は9人でやりますが、ベンチ入り（試合に出られる選手のうち、試合開始時は自陣ベンチで待機する人）は16人います。つまり割合的には試合に出ない選手の方が多いんですよ。中継ぎ投手や代打というのはなかなか評価されにくい役割です。私たちはどうしても「勝ち数」や「本塁打数」などわかりやすい数字で評価しがちです。ただ、強いチームであればあるほど、大事な場面で与えられた役割をしっかりとこなしてくれる彼らの存在が大きい傾向があります。

指名を取れない子のモチベーションをどうやって保つか

先に「指名が取れない子のほうが割合的に多いので、彼女たちの存在が非常に重要」と述べましたが、そういう子たちのモチベーションをどうやって保つかが悩みどころです。

正直言って、指名制を作りたくない理由の一つに、「指名を取れない子」を作りたくなかったという気持ちもあります。経営者としては「お金をもらっている以上は仕事をこなしてくれ」とは思うけれど、もし自分がそういう環境に置かれたら、長続きはしないと思うんですよ。現時点で、私は、そういうモチベーションが下がってしまった子をフォローする術がわかりません。

ありがたいのは、指名が入らなくても「私は中継ぎ」と割り切って仕事をしてくれる子です。この「私は中継ぎ」と自ら言った子は、藤沢の某ガールズバーで働いていたマナさんという子です（社会人となり卒業済み）。指名がない子でも誰かしらの席につかなければいけません。たとえそのお客さんが指名の子を待ちわびている間（ヘルプ）だとしても、その本命の子につなぐために最大限のおもてなしをするのが仕事です。私は大体誰かしらを指名していましたが、マナさんがついてもとても楽しかったです。もしそこでお客さんの機嫌を損ねたり、最悪帰ってしまったら、その女の子にとってもお店にとっても負けです。

私が今の立場（経営者）でこのように書くと、すごい傲慢のように聞こえますね（笑）でも本当に、女の子の心の持ちよう以外に、どうしたらモチベーションを維持できるのかわからないです。どっかのビジネス本でも読んでみようかな（笑）

誰かアドバイスください(*´Д｀)